中野坂上デーモンズとは
ENBUゼミナール2011年ノゾエ征爾クラス在学中、松森モヘーを中心とした演劇のチームとして発足。
2012年、劇場旗揚げ公演を前にチーム内での確執・裏切り・陰謀・争いをへて現在の形となり本格的に始動する。
2020年、中尾仲良・安藤安按が加わり8年の期間を経て「劇団化」した。
全てを出し切り「何かはわからないが業の深いもの」を生み出すスタイルは唯一無二であり、見るものを謎の感動と不快感へと引きずり込むが、何も感じない人もいる。
近年は、高速で会話やコミュニケーションをおこなう完成度を追い求めたり、常軌を逸するほどの大きな声をだしたり、「演劇」という行為自体を問う「演劇」を主題に活動を続けてきた傾向がある。 その過程で生まれた作品の特徴として「混沌」や「祝祭性」を挙げられることが多い。
また劇場のみならず、様々な音楽イベントやコンクール・フェス等にも積極的に出演する。
AWARD HISTORY
受賞歴- 2017年
- 日本演出者協会主催若手演出家コンクール2017 『優秀作品賞』 受賞 (『閃光っ』にて)
- 2018年
- 佐藤佐吉演劇賞2017 『最優秀作品賞』 『最優秀演出賞』 他3部門受賞 (『園っ、』にて)
- 2019年
- 大阪・心斎橋ウイングフィールド主宰 ウイングカップ10 『優秀賞受賞』 (『髄』大阪公演にて)
COMMENT
ありがたいお言葉日頃お世話になっている皆様から、応援のコメントをいただきました。
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イラスト:松森モヘー
松森くんは面白い。そこに尽きます。
顔も面白いし、センシティブすぎて面白いし、描く絵も面白い。
そしてヒゲはやし気味なお顔とアンバランスなクリクリな瞳がまたかわいい。
舞台作品は、彼の内面と共に揺れ動き続けてますが、それがまたいい。
そろそろなんじゃないでしょうか?松森くんの中に溢れる面白が結実するのは。
もう先に言っておきます。初スズナリでの大成功、おめでとう!
ノゾエ征爾/劇団はえぎわ 主宰
2020.11
松森モヘー。モヘーは「もへかず」とも「もへいち」とも読まない。
「もへひく」と読む。唐十郎を「からたすろう」と読む当人の名なれば、当然そう読むべきであろう。モヘーとは、ひょんな事で、ひょんな所で、ひょんな風に知り合った。「ひょんなやつだなあ」と思うべくして思った。当然であろう。
モヘーは「ひょんなやつ」に違いなく「あらかじめ頭の打ちどころが余りよくない風」にみえたりもするが、「高貴なキチガイの擬妖精」という見立てが、妥当にして正当かもしれない。
この文を書くため「園っ、」という作品の録画を観せてもらった。
「うそのつき方」に迷いがない。その代わり「うそのつき方」以外、迷いだらけの、コンコンチキなセカイである。
脳光速になりそうなスピードの会話の応酬や、チンコの取り扱いは、実にスガスガしい。そして、寄る辺のない、不可思議な「残尿感」が、全てを包む。
パンパンに膨れて破裂しそうなのに、中には、なーんにも入ってない「このウチュウ」のような、何かを猛烈に信じてるくせに、全くなにも信じていないような、でたらめのようにみえて実はデタラメな、因果律が横滑りして床ずれを起こしかけているような、
トカトントンでトンチキなコントンセ
カイ。かと思いのほか、至極マジメで
倫理的な風情もあり。
で、「で」であります。
なにか「取り返しのつかないこと」やってくれそうな、かつてみたことのない「新種のチンコ」に遭遇出来そうな、生死(スペルマ)をかけた世紀(性器)の大茶番が体験出来そうな、そんな予感と畏れと期待で、ボクの陰脳は、パンパンに膨れて破裂しそうです。
どうか、こんなつまんねえ金環食の巷に、トビキリわけのわかんねえ、取って置きの異物を混入してやってくださいませ。
へま、おそれずに。
天野天街/少年王者舘 主宰
2020.11
エントロピーが増えるんだか減るんだか分からないけど、「熱」ってのはやがて冷えて「秩序」になるそうだ。
モヘー君のお芝居は熱が秩序になりたがってんだか、なりたくないんだかがよくわからない。カオスから何かが立ち上がりそうになると誰かが叫んでまたカオスに戻るような。でもってそれが面白いっちゃー面白いんだろうな。
まぁそれもこれもまだまだ熱いってこと。熱すぎて冷えて固まるのを許さないんだろうな。
熱いってのは素晴らしい、声もデカいし体も動く。正直言ってうらやましい。
チンコやケツを出すのもそこが一番熱いから冷ましてんだろうな。
しりあがり寿/漫画家
2016.8
松森君が、東京で劇団を立ち上げ、先行きの不透明な時代の中で、
彼特有な皮肉と鋭い批判力で自由な人間の魂に届く作品をつくりつづけていることを知りました。
大学時代の痛快な作品上演を見ていた僕としては、とても楽しみでぜひ見に行きたいと思っています。再会が楽しみです。
野本三吉/ノンフィクション
2016.4
中年を過ぎてから、人や物の名前をめっきり覚えられなくなったが、松森モヘー君の主宰する劇団の名も、何度聞いても覚えられない。名前を覚えなくても芝居を見ることはできるので前回公演を見に行ったら、良かった。なんつうか
「いま、若者が、こういう演劇をしているといいなあ」
というのを現出させた感じ。なので名前は相変わらず覚えられないが「ほらあの、モヘー君のやってる、あの長い変な名前の劇団」を応援したいと思います。
河井克夫/漫画家
2015.12
<恋愛>の陰に隠れているが、ずっと<不在>について描いてきた(?)私としては、前回の「六月の家族。」で大感動したデーモンズが、松森モヘーが、
どう<不在>を描くのかが楽しみで仕方ない。
「上品にやれ」とは言わないけど、いつか俺が好きな女の子にも薦められる物語つくってほしい。
今泉力哉/映画監督
2015.12