「安いのできてください」とついつい言ってしまいます。東京都の最低賃金で日々アルバイトに励んでいる自分的には安いというのはだいぶ嬉しいことだからです。やっぱり美味しいご飯が食べたいし、かわいいお洋服も欲しいし、見たいお芝居だって一つじゃないし、それなら一つの公演にかけるお金は少ない方が嬉しい。最悪つまんなくても4500円よりは1500円の方が嫌な気持ちにもならない。
でも、ビミョーだったけど安かったからいいか。を越えたい、し、越えなくちゃいけない。それが人にお金と時間をもらって演劇を見せるわたしたちの最低限の義務だと思うのです。
先日100円ショップで電子レンジでインスタントラーメンが作れるなんか容器を買いました。これがめちゃくちゃ良くて、最近はこれに白菜とかネギとか豆腐を入れて電子レンジぼっち鍋を製造しています。普通に美味しいです。
あの日の110円がわたしの毎日の食事を支えてくれています。素晴らしい技術ありがとう。100円ショップを支える全ての人にありがとう。
わたしもそんな演劇を作りたい。気軽に立ち寄れて気軽に買えて、でも買ってよかったと何度でも思えるあの電子レンジ調理器のような俳優に、劇団になりたい。ご予約いつでもお待ちしております。